【生態について】フェネックギツネ(Fennec fox [Vulpes zerda])【哺乳類】

犬やネコとはまた違った魅力がある…そういった生き物は数多くいます。

そんな中でも、その愛くるしさから一部熱烈なファンのいるフェネックギツネ。今回はそんなエキゾチックアニマルに関してご紹介します。

※飼育についてはこちらから。

 

フェネックギツネという生体に関して

フェネック、またはフェネックギツネとは食肉目・イヌ科キツネ属に分類される食肉類であり、有り体にいってしまえばキツネの一種です。日本でよく知られているキツネより細身で耳がとても大きいのが特徴です。

体長は30〜40.7cm、尾長は15〜30.5cm、体高は15〜17.5cm、体重は1〜2キロほどと、イヌ科にしては小型の生体です。

全身は柔らかい体毛で厚く被われており、尾の先端は黒く、眼の内側から口唇にかけて赤褐色の筋模様があり、耳がおよそ8.5〜15cmと大きいのが特徴です。一番の特徴である大きな耳は放熱や獲物を探し当てるために発達したものと言われています。

数匹〜10匹くらいの家族で生活をしており、午前中などまだ日が高くないうちに日光浴を行うこともある。しかし、基本的には砂地に数メートルに達する巣穴を作り、日中などの暑い時間帯は巣穴で過ごし、夜中に活動する夜行性です。

また、跳躍力がかなりあり、垂直方向に60〜70cm、水平方向には120cmぐらいはジャンプすることができます。

 

スポンサードリンク

生息地に関して

アルジェリア、エジプト、スーダン、チャド、チェニジア、ニジェール、マリ共和国、モーリタリア、モロッコ、リビアなどのアフリカ大陸の北部に分布しており、主にサハラ砂漠などの砂漠地帯に生息しています。

砂漠と聞くと砂しかなく、終始暑いイメージがあるかもしれませんが、実際は日のない時間帯(夜〜早朝)は非常に冷え込み、単に暑いだけではなく猛烈な寒暖差がある場所です。また、様々な植物やそれを食す生物などがいる場所です。

そうはいっても基本的には砂地ばかりなので、フェネックの足裏は体毛で被われており、砂地でも問題なく歩行ができるようになっています。

 

食性に関して

フェネックは雑食で、昆虫や小型の哺乳類、鳥類やその卵、爬虫類、葉っぱや根っこ、果物などほぼなんでも食べます。また、砂漠地帯に生息している事もあり、渇水に強いため直接水を飲まず、植物質のものを食した際に水分補給を行なっています。

しかし、『雑食性=何でも食べられる』というわけではなく、人間にとってはたいして問題ないものでもフネックにとっては毒である場合があります。しかし、野生下においてはそういったものがないのでほとんどの場合食中毒などによって命を落とすということはありません。

 

終わりに…フェネックの現状と今後に関して

フェネックギツネは元々生息数が少なく、ワシントン条約01)絶滅の恐れがある野生動物を保護する事を目的で制定された国際保護条約 においては『CITES II類(サイテス2類)02)Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Faunaand Floraの略』に分類されています。

※CITES II類とは『取引を規制しなければ絶滅の恐れがある種』とされており、輸集入に関しては輸出国の許可書が必要ですが、許可があれば仕入れることは可能な生体と言えます。

しかし、フェネックは世界各国でペットとして飼育されており03)ニューヨーク州では飼育は違法とされていたり、場所によっては飼育ができない事もあります、飼育の際には特別な許可が必要とはされていないため、ペット用の採集はもちろん生息地へ人間の居住空間が増えたり、元々天敵に襲われることやフェネックの毛皮に需要があり野生の数は減ってきていると言えます04)著しく減少しているとは言えないため、種として絶滅のおそれはないというふうに考えられています

現状においては特別危惧するほどではありませんが、無責任な飼い主が増えたり、毛皮の需要がまた高まったりなど、そういったネガティブな影響があった場合には輸入禁止となったり、許可を申請してからでないと飼育ができなくなるなど、今後はどうなっていくかはわかりません。

そうならず今後も愛らしいフェネックを愛でていける環境が続いていく事を願っています。

References   [ + ]

01. 絶滅の恐れがある野生動物を保護する事を目的で制定された国際保護条約
02. Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Faunaand Floraの略
03. ニューヨーク州では飼育は違法とされていたり、場所によっては飼育ができない事もあります
04. 著しく減少しているとは言えないため、種として絶滅のおそれはないというふうに考えられています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です